40年のあゆみ

1975年、現会長である藤井修三が音響を中心としたイベント企画「MOB企画」を創業。

1976年に木村照芳、1977年に西尾元成がメンバーに加わり、「LIVE SOUND MOB」として本格的に始動しました。
「いい音を作りたい、いい機材を提供したい、全国ツアーの仕事がしたい」。
3人が集まったことで夢は一気に膨らみ、そして私たちは東京へと向かったのです。

1979年、知らない土地の荒波にもまれ傷つき、力を蓄えながらオンリーワンの企業を目指して「株式会社モブ」を設立。
しかし当時は「金がない」「人がいない」「客がいない」「機材がない」。まさにゼロからのスタートでした。ないないづくしの中でも決して挫けることはなく、不屈の闘志に支えられて死にもの狂いで仕事に取り組み、最初の数年はとにかく会社を軌道にのせるために経験を積み重ねる毎日。試行錯誤はあったものの、こうした地道な努力が実を結び、株式会社モブの名は次第に知れわたっていきました。
さらなる成長を願って、「人」こそが会社の財産であると考えた私たちは、次世代を担う若い人材の確保と育成にも尽力。次第に自然と仲間が集まってくるようになりました。

1990年になるとさらに好況の追い風に乗り、実績を伸ばしていきます。
しかし、一方で創業時の危機感や飢餓感は徐々に薄れ、当時を知らない新しい世代にとっては、実感が湧かない単なる苦労話として受け止められるようになり、社員のモチベーション維持も難しくなってきました。
いよいよしっかりと会社の基盤を築き、企業としての形態を整えていかなければならない。
思い返せばこの時私たちは、大きな飛躍に向けての転換期を迎えていたのではないでしょうか。

1992年、縁あってあるアメリカの音響会社と出会います。
MOB企画創業の産声を上げてはや14年。さらに大きく成長を続けるMOBは、1993年に社名を「株式会社日本エム・エス・アイ」に改称。
それが現在の「MSI JAPAN GROUP」です。

ミキシングエンジニアと技術力を基盤に、オリジナル機材の開発から始めたMOBですが、MSI USAとの出会いにより他社の機材も使用するようになりました。
Main SpeakerにMS-12、V-DOSC、d&b、MLAを導入し、ConsoleはGamble EX56、YAMAHA PM4000、Midas XL-4、Heritage 3000というアナログ卓時代から、YAMAHA PM5DRH、Avid VENUE Profile、S6Lというデジタル卓時代へ突入。
40年という年月の中で、時代、社会、そして価値観も大きく変わっていきました。

今もなお夢を持って真面目に努力できているか。皆さんのお役にたてているのか。「日々是新」を続けられているか。 自問自答の日々を乗り越えて、私たちは今思います。
MSI JAPANに期待してくださる方がいる限り、皆さんと共に歓び、共に苦しみ、そしてよりすばらしい感動を与えられる企業を目指して、これからも歩んでまいります。
これからのMSI JAPAN GROUPにどうぞご期待ください。

HISTORY

1974

現会長、藤井修三がMOB企画としてアマチュアコンサートの企画運営とPA(コンサート音響)業務を開始。
1975年には上田正樹とサウストゥサウスの専属音響エンジニアとなり全国ツアーの経験を積む。

1976

木村照芳 参加。

1977

営業として西尾元成 参加。 東京での営業開始。 LIVE SOUND MOBを創業。
バンバンの解散コンサート受注。
レオミュージック関西として楽器レンタル開始。

1979

株式会社モブを設立 兵庫県尼崎市富松町に事務所を構える。
設立当初のメンバーは、藤井、木村、西尾、井場元、今橋、土方、藤井厚子の7人。
主力機材は、全てオリジナル製品、PA業務と機材レンタル業務の2本柱で事業展開

1980

山下久美子、佐野元春、シャネルズ(後にラッツ&スターに改名)たちがデビューする。 MOB受注。

1982

東京での事業拡大の為、調布市に東京宿泊を開設。
調布市仙川に4tトラック2台分の駐車場を契約 (懇意の音響会社GYNEと同じ場所)

1983

5月 事業拡大の為、兵庫県伊丹市荻野に移転。 (現在の本社)
「アプサラス~APSARAS」 (EPIC/SONY)
カナダ・New Media Festivalプロ・ミュージックビデオ部門グランプリ受賞。 (井出情児さん撮影)
事業拡大の為、東京事務所を開設、池尻大橋のマンションの一部を借りる、事務所兼宿泊所。
主力SPは自作LMH-01、LMH-02 3Way-1BOX

1988

事業拡大の為、東京広尾に事務所を移転

1990

事業拡大の為、仙川駐車場を解約して、川崎市王禅寺に移転、倉庫も建設

1991

N.A code株式会社設立。

1992

アメリカの音響会社 MSI USAと資本提携、正式調印。

1993

2月 株式会社日本エム・エス・アイ (MSI JAPAN) に社名変更。
MSI USAから初の日本ツアーを行う。 (ホイットニーヒューストン:ジャパンアリーナツアー、[最終公演のみ福岡ドーム])。
建築家 高松伸 サンフランシスコ近代美術館における個展でのCDハイビジョン映像制作。
SONY HDソフトセンターの協力のもと完成。 (井筒監督に依頼)

1993

主力機材、MSI-USAから、MS12システムとオリジナル機材のDRDSシステム

1996

東京事務所兼倉庫を横浜市鶴見区駒岡に移転。

1998

4月にL-ACOUSTICS社(フランス)とV-DOSCパートナー契約。
V-DOSCシステム、6月27日の布袋寅泰のSSGツアー最終日の横浜アリーナで日本デビュー。(ツアー当初はMS12システムを使用していた)

2001

東京事務所兼倉庫を拡張の為、横浜市都筑区大熊町に移転。
主力機材、V-DOSCシステムとMSI-USAから、MS12システムとオリジナル機材のDRDSシステム

2003

9月25日中津にライブスペースVi-codeをOPEN

2004

アジアへ THE NEXT STAGE/MSI-JAPAN Thinking Globally
香港でのV-DOSCパートナー契約成立。
香港にMSI JAPAN HONG KONG CO., LTD*劉徳華(アンディ・ラウ)コンサートツアーの現地音響担当会社となる。
6月15日 上海にMSI JAPAN上海代表処を設立。
五月天専属PA(2014年まで)になる。※専属オペレーター三ツ木修策(2004年~2013年逝去まで)

2005

中津にギャラリー アートカクテルをOPEN

2006

MSI JAPAN上海として、現地法人:上海和傑文化伝播有限公司(Hejie Culture Promotion Co., Ltd)と業務委託契約。 MSI JAPAN上海代表処を閉鎖。

2007

株式会社オーディオブレインズ(AUDIO BRAINS)設立。
2月 北京MAO設立。
Baby Booのコンサートを北京で行う。(主催:中国対外演出公司 催事名:約束北京フェスティバル)
5月1日 平谷世紀広場野外特設ステージ出演、5月2日 朝暘公園:豪華木馬ステージ出演/札花広場ステージ出演

2008

株式会社MSI JAPANエージェンシー「HITEC」設立。

2009

4月 株式会社MSI JAPANホールディングスを設立。
新しいグループ体制としてスタート。
映像企画制作会社 株式会社ニューヨーカーがグループに加わる。
L-ACOUSTICS社のRENTAL NETWORKエージェントとして、アジア初の「Kスタンダードシステム」を導入。
Baby Booの単独コンサートを北京・上海で行う。(主催:北京中演環球芸術制作有限責任公司)
5月4日 北京公演(会場:西城区文化馆多功能剧场)、5月7日 上海公演(会場:上海海关学院内会場)
9月 上海MAO設立。

2010

主力機材、V-DOSCシステムとd&bシステム MSI-USAからMS12システム。 社員100名超える。
中国のアーティスト:杭盖(Hanggai)の専属PAとなる。(2010年から現在/MSI上海)

2011

藤井修三 MLAと出会う。 テクノロジーに感銘を受け、日本国内で紹介することを決める。
ギャラリー アートカクテルを南森町に移転。
モンゴル800のコンサートを北京・上海で行う。(主催:北京迷笛演出有限公司 催事名:MIDI Festival)
5月1日 北京MIDI Festival出演(会場:北京门头沟区京浪岛公园 出演者:Mr. BIGなど。)
5月4日 北京MAO LIVE HOUSE出演。 5月7日 上海MAO LIVE HOUSE出演(協賛:沖縄県)
5月5日 上海MIDI Festival出演(会場:上海浦东世纪公园)
8月16日 MSI JAPAN北京 登記完了

2012

MLA導入。 4月14日、東京ドーム「東方神起LIVE TOUR 2012~TONE~」でデビューさせる。
今まで、東京ドームではディレイSPが必要だったが、ドーム公演をディレイSP無しで出来ることを証明した。
夏のa-nationでヒビノ株式会社にMLAをレンタルする。騒音苦情が前年より、激減した事実。その後ヒビノ株式会社がMLAを購入。
情報ホームページ「HITOARIKI」を開設。大阪関西で活躍するアーティストの情報発信。
モンゴル800のコンサートを上海で行う。(主催:北京热波文化传播有限公司 催事名:Zebra Music Festival)
7月20日 上海MAO LIVE HOUSE出演(協賛:沖縄県 海南航空沖縄直行便開通記念)
7月21日 上海星尚热波音乐节(Zebra Music Festival)出演(会場:金山沙滩)
中国のアーティスト:孙楠(Sun Nan)の専属PAとなる。(2012年から現在/MSI上海)

2013

1月より、関連会社 MARTIN AUDIO JAPANを設立。 日本国内での事業開始。
7月 大阪グランフロントでMUSIC BUSKER IN UMEKITA事務局をVi-codeが制作協力。
11月13日、MSI JAPAN台湾 登記完了。
中国のアーティスト:旅行団(The LifeJourney)の専属PAとなる。(2013年から2016年まで/MSI上海)
Clocknflap Fesに、機材、オペレーター提供(Central Harbourfront/MSI香港)

2014

MSI JAPAN台湾 営業開始。 3月11日 会社設立記念お披露目パーティー。
台湾に台北アリーナ使用可能分機材導入(スピーカーMLA、卓など)
福山雅治台湾、香港公演機材提供
6月7日台北アリーナ、14日香港コロシアム
10月31日Perfume台北公演機材提供
中国のアーティスト:邓紫棋G.E.M.(Get Everybody Moving)の専属PAとなる。(2014年から現在/MSI上海)
学校酒吧(School Bar)管理(2014年から現在/MSI上海)

2015

2月横浜市都筑区大熊町から川崎市宮前区に移転。
5月 蔡依林(Jolin Tsai)のツアーにオペレーター、MLA機材提供(ツアー名:Play 会場:台北小巨蛋/MSI台湾)

2016

中国のアーティスト:张杰(Jason Zhang)の専属PAとなる。(2016年、2017年/MSI上海)
中国のアーティスト:玛斯卡(Matzka)の専属PAとなる。(2016年から現在/MSI上海)
中国のアーティスト:钟汉良(Wallace Chung)の専属PAとなる。(2016年から現在/MSI上海)
中国のアーティスト:周国贤(Endy Chow)の専属PAとなる。(2016年から現在/MSI香港)
11月 Clockenflap Fesに機材、オペレーター提供(会場:Central Harbourfront/MSI香港)
乐空间(YUE SPACE)管理(2016年から現在/MSI上海)

2017

HITOARIKIをリニューアル開設 大阪関西で活躍するアーティストの情報発信。
1月 玖壹壹(911)のツアーにオペレーター提供(ツアー名:9453 会場:台北小巨蛋/MSI台湾)
中国のアーティスト:袁娅维(Tia Ray)の専属PAとなる。(2017年から現在/MSI上海)
中国のアーティスト:许钧(Xu Jun)の専属PAとなる。(2017年から現在/MSI上海)

2018

7月 血肉果汁機(Flesh Juicer)のコンサートにオペレーター提供(コンサート名:深海童話發片演唱會 会場:Legacy台中/MSI台湾)
11月 Clockenflap Fesに機材、オペレーター提供(会場:Central Harbourfront/MSI香港)

MSI JAPAN 40周年の
キーマン

Steve Guest

Live Sound Reinforcement Engineer

1996年

デビットボウイの日本公演に、MSI USAのFOHとして来日
その時の武道館のオープニングアクトで、布袋寅泰が出演 ライブの様子を最後までPA席で聞いていたとの話

1997年

布袋寅泰のツアーに、STEVEをFOHエンジニアに指名

以降
Tomoyasu Hotei - Japan Tours: FOH Engineer 1998 - 2008
Miki Imai - Japan Tours: FOH Engineer 1999 – 2004
STEVEが務める

1997年

デビットボウイのヨーロッパツアーアイルランドで、STEVEがV-DOSCを使用
MSI JAPANへ情報をもらう

1998年1月

藤井、三ツ木で、ボブディランNY公演、YANNIフランス公演を視察
MSI-JAPANのV-DOSC導入に大きく貢献した。

2005年

大阪の専門学校CATで特別授業の講師を担当。

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